中国語の「有」は、「所有」と「存在」を表す重要な動詞です。「所有」は「~を持っている」「~を所有している」と訳し、「存在」は「~がある」「~がいる」を意味します。この2つの用法を正しく理解することで、より自然で正確な表現ができるようになります。今回は、それぞれの使い方や文法、例文を詳しく解説します!
①「有」の基本的な意味
「有」には以下のような基本的な意味があります。
- 所有:「~を持っている」「~がいる」
→ 人や団体が何かを所有している状態を表します。 - 存在:「~がある」「~がいる」
→ 特定の場所に何かが存在していることを示します。

中国語では、「所有」と「存在」で文の構造や主語が異なるため、使い分けが重要です!
②所有を表す「有」
(1)肯定文の作り方
主語には所有者、目的語には所有しているものを置きます。この場合、「有」は動詞として機能します。
構文:主語(人・動物・団体)+ 有 + 目的語(人・物など)
・他有一辆自行车。(tā yǒu yí liàng zì xíng chē)
➡彼は自転車を1台持っています。
・我有三个兄弟姐妹。(wǒ yǒu sān gè xiōng dì jiě mèi)
➡私は3人の兄弟姉妹がいます。
(2)否定文の作り方
構文:主語(人・動物・団体) + 没有 + 目的語(人・物など)
・他没有车。(Tā méi yǒu chē.)
➡彼は車を持っていません。
・我没有宠物。(Wǒ méi yǒu chǒngwù.)
➡私はペットを飼っていません。
注意!
否定文では「没(méi)」を使います。「不有」とは言いません。
(3)疑問文の作り方
疑問文には以下の2つのパターンがあります。
①「吗」を使った疑問文
構文:主語(人・動物・団体) + 有 + 目的語 (人・物など)+ 吗?
②反復疑問文
構文:主語 (人・動物・団体)+ 有没有 + 目的語(人・物など)?
①你有护照吗?(nǐ yǒu hù zhào ma?)
➡あなたはパスポートを持っていますか?
②你有没有手机?(nǐ yǒu méi yǒu shǒu jī?)
➡あなたは携帯電話を持っていますか?
③存在を表す「有」
「存在」を表す「有」は、「特定の場所に何かが存在する」ことを表します。
(1)肯定文の作り方
「存在」の場合、主語は「場所」を示し、「有」の後に存在する人や物を置きます。
構文:主語(場所)+ 有 + 目的語(存在する人・物)
・房间里有一张桌子。(fáng jiān lǐ yǒu yì zhāng zhuō zi.)
➡部屋の中に机が1つあります。
・公园里有很多人。(gōng yuán lǐ yǒu hěn duō rén.)
➡公園にはたくさんの人がいます。
(2)否定文の作り方
構文:主語(場所)+ 没有 + 目的語(存在する人・物)
・桌子上没有书。(zhuō zi shàng méi yǒu shū.)
➡机の上に本はありません。
・房间里没有人。(fáng jiān lǐ méi yǒu rén.)
➡部屋の中には誰もいません。
注意!
否定文では「没(méi)」を使います。「不有」は間違いです。
(3)疑問文の作り方
疑問文の形式は「所有」の場合と同じです。
①「吗」を使った疑問文
構文:主語(場所) + 有 + 目的語(存在する人・物) + 吗?
②反復疑問文
構文:主語(場所) + 有没有 + 目的語(存在する人・物)?
・学校里有篮球场吗?(xué xiào lǐ yǒu lán qiú chǎng ma?)
➡学校にバスケットボールコートはありますか?
・你家附近有没有超市?(nǐ jiā fù jìn yǒu méi yǒu chāo shì?)
➡あなたの家の近くにスーパーはありますか?
④所有と存在の違いを整理
| 特徴 | 所有の「有」 | 存在の「有」 |
|---|---|---|
| 主語 | 人・動物・団体 | 場所 |
| 意味 | 何かを持っている | どこかに何かが存在する |
| 否定文の形 | 没有 | 没有 |
| 疑問文の形 | 有+吗 / 有没有 | 有+吗 / 有没有 |
⑤補足:その他の「有」の使い方
「有」には、所有や存在以外にも以下のような使い方があります。
①程度を表す「有」
・他有一点儿累。(Tā yǒu yìdiǎnr lèi.)
➡彼は少し疲れています。
②天候や変化を表す「有」
・天空有云。(Tiānkōng yǒu yún.)
➡空に雲があります。
まとめ
中国語の「有」は、「所有」と「存在」の2つの意味で使われる重要な動詞です。
・所有の「有」では、「主語+有+目的語」で「~を持っている」「~がいる」を表し、主語は人や動物、団体、目的語は人や物などが多いです。否定は「没有」、疑問は「有~吗?」または「有没有~?」で表現します。
・存在の「有」は、「主語+有+目的語」で「~に~がある/いる」を表し、主語には場所が入り、目的語には存在する人や物が入ります。否定や疑問の作り方は所有の「有」と同じです。主語に方位詞がつくことも特徴です。
どちらも構造は似ていますが、主語や意味に注目することで使い分けが簡単になります!

「有」の使い方をマスターすれば、中国語での表現がぐっと広がります!
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