中国語の「存在」を表す文法は、「在」や「有」などの動詞を使い、人や物が「どこにある・いる」のかを表現します。また、「是」も重要な役割を果たします。今回は、それぞれの使い方を詳しく解説し、補足情報や例文を交えながら分かりやすく説明します!
※「有」の使い方の使い方は、こちらの記事を参照してください
①「在」を使った存在文
「在(zài)」は、特定の人や物が特定の場所に存在していることを表します。「在」は動詞として使われ、主語(特定の人・物)と目的語(場所)をつなぎます。
(1)肯定文の使い方
構文:主語(特定の人・物)+在(zài)+目的語(場所)
・我的猫在阳台上。(wǒ de māo zài yáng tái shàng)
➡私の猫はベランダにいます。
・钥匙在桌子下面。(yào shi zài zhuō zi xià miàn)
➡鍵は机の下にあります。
(2)否定文の使い方
構文:主語(特定の人・物)+不在(bú zài)(または没在(méi zài))+目的語(場所)
・他不在教室里。(tā bú zài jiào shì lǐ)
➡彼は教室にいません。
・昨天我没在公司。(zuó tiān wǒ méi zài gōng sī)
➡昨日私は会社にいませんでした。
ポイント!
否定文では「不在」を使います。また、過去のことを否定する場合は「没在」を使います。
(3)疑問文の使い方
疑問文には以下の3つのパターンがあります。
①「吗(ma)」を使う
構文:主語(特定の人・物) + 在(zài) + 目的語(場所) + 吗(ma)?
・你在家吗?(nǐ zài jiā ma)
➡あなたは家にいますか?
②「在不在(zài bú zài)」を使う
構文:主語(特定の人・物)+ 在不在(zài bú zài) + 目的語(場所)?
・你在不在家?(nǐ zài bú zài jiā)
➡あなたは家にいますか?
③「在~不在」を使う
構文:主語(特定の人・物) + 在(zài) + 目的語(場所) + 不在(bú zài)?
・你在家不在?(nǐ zài jiā bú zài)
➡あなたは家にいますか?
②「在」と「有」の違い
中国語で「在」と「有」はどちらも存在を表す動詞ですが、それぞれの使い方には明確な違いがあります。ポイントは「主語が特定か不特定か」です!
主な違い:
| 特徴 | 「在(zài)」 | 「有(yǒu)」 |
|---|---|---|
| 主語 | 特定の人や物 | 場所 |
| 目的語 | 場所 | 不特定の人や物 |
| 日本語訳 | ~が~にあります / ~にいます | ~に~があります / ~に~がいます |
| 使用する場面 | 特定の存在を強調したい場合 | 不特定の存在を指したい場合 |
●「在」を使う(特定の存在を表現)
構文主語(特定の人・物)+在(zài)+目的語(場所)
・书在桌子上。(shū zài zhuō zi shàng)
➡ 本は机の上にあります。
※話し手が特定の本を指している。
・他在房间里。(tā zài fáng jiān lǐ)
➡ 彼は部屋にいます。
※「彼」は特定された人。
解説:
主語に「本」や「彼」など特定のものを置き、それがどこにいるか、あるかを示す場合に「在」を使います。
●「有」を使う(不特定の存在を表現)
主語(場所)+ 有(yǒu) + 目的語(存在する人・物)
・桌子上有书。(zhuō zi shàng yǒu shū)
➡ 机の上に本があります。
※どの本かは特定されていない。
・房间里有人。(fáng jiān lǐ yǒu rén)
➡ 部屋に人がいます。
※具体的に誰かは特定されていない。
解説:
主語が場所(例えば「桌子上=机の上」や「房间里=部屋」)となり、その場所に何があるか不特定の存在を述べる場合に「有」を使います。
「在」と「有」で言い換えができないケース:
「在」と「有」は一部の文では言い換えができません。
例えば:
・「在(zài)」を使った文:
〇他在家里。(tā zài jiā lǐ.)
➡彼は家にいます。
・「有(yǒu)」を使った文:
×家里有他。(jiā lǐ yǒu tā.)
➡家に彼がいます。
注意点:
「有(yǒu)」を使う場合、目的語は不特定のものに限定されます。「他」など特定の存在を「有」で表現することはできません。そのため、「×家里有他」という表現は不自然になります。
③存在を表す「是」
中国語の「是(shì)」は、基本的に「〜である」という意味を持つ動詞ですが、特定の文脈で「存在」を表す役割を果たします。この用法では、主語に方位詞(場所や位置を示す語句)が来るのが特徴です。主語の場所を強調し、その場所に何が存在するのかを簡潔に説明することができます。
構文:主語(方位詞)+是(shì)+目的語(存在する人・物)
・桥的东边是一个公园。(qiáo de dōng biān shì yí gè gōng yuán)
➡ 橋の東側が公園です。
・厨房的外面是花园。(chú fáng de wài miàn shì huā yuán)
➡ 台所の外が庭です。
ポイント!
- 方位詞が主語になる
主語は、場所や位置を表す方位詞(例:桥的东边、厨房的外面など)が基本です。この表現において、方位詞を主語にすることで場所の特定が際立ちます。 - 「是」で存在を強調
方位詞に続く「是(shì)」は、その後に置かれる「人」や「物」が存在することを明確にします。この構造により、「ここにはこれがあるんだ」という意図がしっかりと伝わります。
まとめ
- 「在」について
「在」は、特定の物や人がどこに存在するかを表します。主語が物や人であり、具体的な場所が述べられる場合に使います。 - 「是」について
「是」は、場所が主語となり、その場所にある物や人を特定して示します。場所を強調する表現として用いられます。 - 「在」と「有」の違い
「在」は特定の物や人の存在を示し、「有」は不特定の物や人が存在することを表します。それぞれのニュアンスに応じて使い分けます。
「在」と「有」、さらには「是」や場所代名詞の違いをしっかり理解することで、中国語の「存在」を的確に表現できます!

実際の会話や文章で使い分ける練習をして、より自然な表現を身につけましょう!
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